入学式

入学式全景

2015.04.09

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学校長式辞

入学式式辞

 3月の下旬になってもまだ冬の寒さが残っていたのに、月末から4月にかけて、あっと言う間に陽春、桜の開花が始まりました。逆に入学式まで桜が持つのかと心配する中で今日の式典を迎えましたが、本校の桜は多彩で、花の季節が続いています。日本の入学式は4月が相応しいことを、改めて実感させられました。今日ここに、三木学園白陵中学校・白陵高等学校が第53回入学式を迎えることができましたことを、皆様とともに喜びたいと思います。ご出席を賜りました野添育友会長様、保護者・ご家族の皆様には心を込めてお礼を申し上げます。

 先ほど入学を許可しました中学1年生195名、高校1年生189名の皆さん、入学おめでとう。そして、ご列席の保護者の皆様にも、改めてご子弟のご入学について衷心よりお祝いを申し上げます。とりわけこの1・2月の試験に合格して入学してきた生徒と保護者の方々にとりましては、長い準備と努力の未に、この白陵を自ら選んで今日の日を迎えたということで、その喜びはひとしお深いものがあるかと思います。

 人生には何度か区切りとなる大事な時があるのですが、皆さんが経験した入試と今日の入学式はその一つであります。それだけに、今日の喜びが一時的なものにならないよう、常に前向きに、自分の生活をつくりあげていってくれることを期待するものです。同時に、私どももこれから各教科の授業はもとより、学校行事やクラブ活動等のすべてが皆さんの成長を支えるものとなるよう、全力で教育に当たりたいと考えています。その場合のポリシーは、粘り強く、分かりやすく、かつ厳しくです。その出発の時に当たり、私の思いの一端を申し述べます。

 本校白陵中・高等学校は、平成24年に創立50周年の式典を行った、まだ若い学校です。本校をつくった三木省吾学園長は、「生徒は何よりもまず勉強すべき存在で、生徒は厳しく鍛えなければならない」という信念の下、進学校としての白陵を目指し、白陵の校風を築き上げるのに全身全霊を捧げてきましたが、志半ば、創設から二22年目に急逝されました。本校が若いということは、言い換えれば、開発途上の学校としてさまざまな意欲的な試みをしてきた学校だということです。例えば、この記念棟の北側には、芸術や技術・家庭科の授業のための「技芸棟」という校舎がこの3月に竣工しました。今後、白陵生の豊かな心を育むのに資すると信じています。

 本校の生徒は皆優秀ですが、正直に申しまして、自分の素質だけで勝負できる生徒はそう多くありません。そして本校の特徴は、生徒が学んで、努力して、伸びていくということです。日々努力する中で、学び方を自分のものにし、それを核として自分を作りあげていくのです。私どもは、学習とは、各教科・科目の力をつけるとともに、その人の生き方、人間としての有り様を教えるのだと考えています。

 話は変わりますが、今年のセンバツ高校野球は、兵庫県代表がおらず、東海大四高対敦賀気比という、練習には不利な雪深い地方からの両校による決勝戦となり、今までとは違う気運が起こりつつあるのかという感じを抱かせました。もちろん、これはたまたまかも知れず、もう少し見なければ劇的な変化の始まりかどうかは分かりません。しかし、一見奇異に見える物事でも大体そうなるべき経緯・歴史があってそうなったというのも事実です。

 一方、本校の生徒を見た時、その6年間又は3年間で、いかに伸びが大きいか、どんなに個人差が大きくなるか、なんと急激にその個人ができあがってゆくか、恐ろしい感じすらあります.そして、先ほど申したように、何の理由・経緯もなしに新しい展開が起こるわけではないとすると、その変化はすべて、皆さんの日々の生活の有り様から生まれてくるというわけです。「一日一日を大事にしよう」ということは、どんなに強調しても強調しすぎることはありません。

 皆さんはしかるべき大学に入ることを一つの目標にして、本校に入学してきました。そして同時に、この白陵で生涯の友をつくることになり、あるいはかけがえのないものに出会い、そして何よりも、新しい「自分」をつくり上げていきます。その際、「自分とその他の人」という意識の人よりは、「自分と私たちと社会」という風に大きく周りを見渡せる人の方がはるかに豊かな人間関係を築いていき、自分を大きく育てていくことができるのです。それは、周りに気を使って生きなさいということではありません。多くの相手と言葉だけでなく、顔や動作も同時に使って、積極的にコミュニケーションすることの大事さを意味しています。その相手が級友や先輩であれ、先生方であれ、直接関係ない人であれ、皆さんは相手との関係によって成長していくのです。

 京都大学の山極総長はサル学の研究家ですが、面白いことを言っています。すなわち、「ゴリラはその仲間との関係において人間を超える面がある。群れの中に序列をつくらず、ケンカをしても、誰かが勝って誰かが負けるという状況にしない。顔と顔を近づけ、しばらくじっと見つめあって離れていく」と。負けるという概念がないのは新鮮です。

 とにかくこの白陵で新しい生活が始まります。最初にこれは大変だと思ったり、途中からこんなはずではなかったと思ったりする人もいるでしょうし、周りはすべて勝負する相手だと思ったりする時もあるでしょうが、若いというのは慣れが早いということでもあります。シンドくなったら友達と話し、先生からアドバイスをもらい、家族に相談し、耐えるべきところは耐えて、がんばってください。この「粘り強さ」というのは常に、だれにでも必要だと思ってください。間違っても、「どうせ私は」という言葉は使ってはなりません。

 最後に改めて、56期の中学1年生、53期の高校1年生が、大きく力強く成長していきますことを祈念して、式辞といたします。

   平成27年4月9日
     学校法人三木学園白陵中学校・白陵高等学校  校長  斎藤 興哉

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入学式の一日

第53回入学式の日です。

2015.04.09


満開の桜。


初々しい新入生。


国歌斉唱。


白陵高等学校、入学許可宣言。


一人一人、呼名されたあと、校長が許可を宣言します。


白陵中学校、入学許可宣言。


校長式辞。


入学生代表による宣誓。


宣誓書を校長に手渡します。


育友会会長の祝辞。


新学年の学年団の先生方が紹介されます。


高校1年の学年団の先生方。


中学1年の学年団の先生方。


一同、礼。入学式が終了しました。




最初のホームルーム。高校1年。




記念棟では後片付けが行われています。


「写真撮影が始まりますよ~」


記念撮影のため、掲揚台前まで。


H1-1。


H1-2。


H1-3。


H1-4。


H1-5。


撮影終了。お疲れ様です。






最初のホームルーム。中学1年。


J1-1。


J1-2。


J1-3。


J1-4。


J1-5。


長い一日でした。おめでとう!

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白陵寮の入寮式

白陵寮の入寮式が行われました。

2015.04.09


白陵寮の食堂で、入寮式が行われます。新入寮生達です。


寮の先生方。


校長の御挨拶。


寮監長のご挨拶。



新入寮生代表の宣誓。


寮の代表の挨拶。



自己紹介。



寮生、寮監、保護者が一同に会して昼食。

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