高校入学式

入学式全景

2020.04.09

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学校長式辞

入学式式辞

 各所で桜が咲き誇り、徐々に緑に変わって新しい季節を迎えようとしている今日この頃です。 この良き日に、白陵高等学校に入学された194名の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。 教職員とともに、皆さんの入学を心よりお祝い申し上げます。 また、保護者の皆さまには、本日を迎えるまでのご苦労に対して、敬意を表するとともに、お子様のご入学を心よりお慶び申し上げます。 ここで、学園を代表して、お祝いと激励の言葉を贈りたいと思います。

 この2年のコロナ禍を経て、戦争まで起こり、世界は混沌とし、先が見えないなかで皆さんは高校生になりました。 外のことはいくら希望してもなかなか変わらないし、変わるときは向こうから勝手に変わってしまいます。 それでは希望はないのかというとそんなことはありません。希望は外が変わることにあるのではなく、自分自身が変わることにあります。 より広い視野をもった自分に、自身を変えていけということになりますが、これは言葉でいうほど簡単なことではありません。 頭では分かっていても、怠け心や自分をかっこよく見せたいという心が邪魔をして、なかなか思うようにはなりません。 そこで、魔法の言葉を一つ伝授したいと思います。それは「両辺を汚すことなかれ」という言葉です。そこで、ちょっと小説風に;

 入学式も終わって数日が経ち、今日は数学の授業。よし頑張るぞ。 黒板には、入学式のあと担任の先生が書いた謎の言葉「両辺を汚すことなかれ」という文字が残っていました。 なんでも担任からのメッセージらしいのですが、ピンと来ないなあ、とぼうっとしていると数学の先生から、 「このA=Bを証明してほしいのやけど、おい、陽太郎、何をぼうっとしてるんや!」と。 僕はとっさに「先生、この等式は証明するまでもなく、そのままで大変美しいのです。 左辺のAを変形して右辺のBに持っていくなどもってのほかの外の外。両辺を汚してはいけないのです!?」

 さて、このように考えた人もいるかもしれませんが、勿論そうではありません。 両辺というのは便器の両側、つまり便器の左右、上下、前後の隅のことです。 そこを汚してはいけないという教えで、これは曹洞宗の開祖である道元禅師の有名な言葉です。 たいへん具体的な教えですね。修行をするお坊さんは、例えば座禅をするときだけ、きちんとすればよいというものではありません。 毎日何回か使うトイレでのあり方の方がむしろ大事であるというのです。 毎日便器をきれいに掃除してくれる人への感謝もせず、粗雑な態度でいて、いざ勉強するときだけ「よしやるぞ」では、その勉強自体大したものにはなりません。 日常の些細なこととすべては実は繋がっていて、その積み重ねなしに、自分を変えることなどできないという教えです。

 ということで、そういったことをその都度見直してみてください。 数学の授業で等式を見たときは、「両辺を汚すことなかれ」と呟きましょう。 たとえ数学の先生から「こら、陽太郎、何をぶつぶつ言うてんのや」といわれても。

 皆さんは白陵高等学校の第60期生となります。皆さんの一歩ずつの確かな成長を祈念し、式辞とします。

令和4年4月9日

     学校法人白陵高等学校  校長  宮﨑 陽太郎

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入学式の一日

第60回高校入学式の日です。

2022.04.09





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